MDのデータをPCに取り込む(アナログ)
シンプルなやり方

MDウォークマンの ライン出力端子/Phone出力端子とPCの ライン入力端子をオーディオケーブル(両端共ステレオミニプラグ)でつなぎます。たいていのPCにはサウンドカードが組み込まれていて、ジャックの色(ピンク=マイク入力端子、緑=Phone出力端子、青=ライン入力端子)でその種類が見分けられるようになっています。接続はこれで終わり。あとはフリーのMP3変換ソフトをダウンロードして、PCに取り込んだデータをいじれば良いのです。
上にはラクチンそうに書いたけど…
今までPCの内部構造もMP3というファイル名もほとんど意識してなかったので、自分なりに理解するまで時間がかかりました。ただ私の場合、PCや音響を趣味にしている人間が周囲に結構いて、専門用語だけは頻繁に聞いていたので、理解できていない言葉とはいえ自分から遠い言葉ではありませんでした。
さて、私は元々は上のようなやり方をしていました。つまりMDウォークマンの"ライン出力/Phone出力端子"とPCのマイク入力端子をつないでいたのです。この図を某知人に見せたところ「マイク入力端子につなぐよりも、ライン入力端子につないだ方が良い」とアドバイスを受けました。

両方共外部からのモノを中に取り入れる為の入り口なのに、いったいどこが違うのか?

非常に気になったので調べてみました。分かったことを以下に箇条書きにしてみます。ありのままの意味しか分からない部分も書いてますがご了承ください。

マイク入力
・電流(とても微弱)の変化を信号として検知する
・電流の増幅装置(アンプ)が内蔵され、転送されたデータを自動的に増幅する
・空気に流れる音(ex. マイクで歌ったり、話したり)を取り込むのに適する

ライン入力
・電圧の変化を信号として検知する
・転送されたデータをそのままの量で受け取る
・データ化された音(ex. CDやMDなど)を取り込むのに適する
"ライン接続"とはなんぞや?
ページの初めから"ライン出力/Phone出力端子"と書いていますが、私にとって非常に謎のある言葉でした。というのは"上のような接続はライン接続とは呼ばない"と数人に言われたからです。

なぜ"ライン出力端子/Phone出力端子"にケーブルがつながっているのに"ライン接続"ではないのか?

時間が経つうちに"ライン出力"と"Phone出力"が別個のものであることがはっきりしてきました。実はMDウォークマンに付いている穴は単なる"Phone出力端子"だったのです。以下に2つの出力の特徴を箇条書きにしてみます。ここでは分かりやすいようにオーディオの環境を頭に置いて話を進めます。

Phone出力

・データの出力パワーがとても小さい(ex. Phone出力はライン出力より小さい)
・ボリュームで音量を調整できる(ex. Phone出力端子に接続したヘッドフォンの音量はアンプのボリュームで調整できる)

ライン出力

・常に一定の量のデータを出力する(ex. Phone出力はライン出力より小さい)
・ボリュームで音量を調整できない(ex. アンプとビデオカセットレコーダの接続。アンプの音量を調整しても録画されるビデオの音量に影響は出ない)

上記の接続で出力側(=MDウォークマン)のボリュームを調整するとPCに入り込む音量が変化しました。ということはこのMDウォークマンについている"ライン出力端子/Phone出力端子"は"Phone出力端子"と考えることが出来ます。メーカー側としてはオーディオケーブルを接続すればライン入力端子とのやり取りも出来るというニュアンスでこの名前を書いたのだと思います。

マイク入力端子よりもライン入力端子につないだ方が良い理由は?
いろいろと調べたり話を聞いたりしたのですが、ここで書くことが出来るほど理解できませんでした。しっかりと把握するためには"インピーダンス"、"ダイナミックレンジ"などの基本用語を押える必要があるようです。仕方ないので、マイクから直に声を録音する時はマイク入力端子、機器間のデータのやり取りはライン入力端子と覚えておこうと思います。
ケーブルについて

オーディオケーブル
(ステレオミニプラグ)

両端がステレオミニプラグのものをPCのライン出力からMDウォークマンをつなぐために使用します。

オーディオケーブル(ピンプラグ)
ライン出力端子とPhone出力端子が別になっているコンポーネントタイプのMDデッキとPCをつなぐとき、一方がステレオミニプラグ、もう一方がピンプラグのケーブルを使用します。